ZipICE

ユーザーマニュアル
バージョン 1.0 / © 2026 malcon.jp

1. はじめに

ZipICE は、ファイルの圧縮と解凍を行う Mac 用アプリです。ファイルをドロップするだけで、書庫なら解凍、それ以外なら圧縮します。

できること

動作環境

macOS 15 以降。Apple シリコン搭載 Mac・Intel 搭載 Mac の両方に対応しています。表示言語は日本語・英語・中国語(簡体字・繁体字)・韓国語・ドイツ語・フランス語・スペイン語・イタリア語・ポルトガル語(ブラジル)から選べます。

2. 画面の見かた

メイン画面
メイン画面
場所内容
ここにドロップファイルやフォルダをドロップします。書庫なら解凍、それ以外は下の「圧縮形式」で圧縮します。
解凍先を選んで解凍書庫をドロップすると、解凍先のフォルダを選んでから解凍します。クリックすると書庫を選べます。
形式を選んで圧縮ドロップ(またはクリックして選択)すると、形式・パスワードなどを指定して圧縮します。
圧縮形式「ここにドロップ」で圧縮するときの形式です。
設定…設定画面を開きます(⌘,)。
処理の状況解凍・圧縮の進み具合と結果です。虫めがねのボタンで Finder に表示、× のボタンで中止します。
ウインドウを開かずに使うFinder で書庫をダブルクリックしたときや、Dock のアイコンにドロップしたときは、メイン画面を開かずに処理し、終わると自動で終了します。この動きは「設定 → 一般」で変えられます。

3. 解凍する

解凍のしかた

初期設定では、解凍の前に中身の一覧(プレビュー)が表示されます。「すべて解凍」を押すと解凍が始まります。

解凍先とフォルダの作り方

解凍先は「設定 → 解凍」で選べます(元のファイルと同じ場所・デスクトップ・ダウンロード・指定したフォルダ・毎回選ぶ)。初期設定は「元のファイルと同じ場所」です。

「フォルダを作る」が「必要なときだけ作る」(初期設定)の場合、書庫の中身がフォルダ 1 つだけなら、そのフォルダをそのまま取り出します。中身が複数あるときは、書庫と同じ名前のフォルダを作ってその中に取り出します。フォルダの中に同じ名前のフォルダがもう 1 つできる「二重フォルダ」になりません。

同じ名前のファイルやフォルダがすでにあるときは、上書きせず「名前 (2)」のように名前を変えて取り出します。

パスワード付きの書庫

パスワードの入力
パスワードの入力

パスワード付きの書庫を解凍すると、パスワードを尋ねられます。違っていたときは、もう一度尋ねられます。Windows の日本語環境で作られた zip のパスワードも、そのまま入力すれば使えます。

分割された書庫

「.part1.rar」「.7z.001」「.001」のように分割された書庫は、最初のファイルを解凍すると、残りのファイルも自動で読み込みます。すべてのファイルを同じフォルダに置いてください。

4. プレビュー(中身を確かめてから解凍)

プレビュー
プレビュー

書庫を開くと、解凍する前に中身の一覧を表示します。フォルダの ▸ を押すと中身を開けます。鍵の印はパスワード付きの項目です。

操作内容
すべて解凍書庫の中身をすべて解凍します(↩)。
選んだ項目を解凍一覧で選んだファイルやフォルダだけを解凍します。⌘ や ⇧ を押しながらクリックすると複数選べます。
クイックルック選んだファイルの中身を表示します。スペースキーやダブルクリックでも表示できます。
解凍先を選ぶオンにすると、解凍するときに解凍先のフォルダを選べます。
ファイル名の文字コードzip・lzh などで名前が化けているときは、文字コードを変えて正しく表示されるものを探せます。選んだ文字コードのまま解凍します。

プレビューを使わずにすぐ解凍したいときは、「設定 → 解凍」の「解凍する前に中身を確認する(プレビュー)」をオフにします。オフにしていても、メニューの「ファイル → 書庫の中身を見る…」(⌘I)で一覧を開けます。

5. 圧縮する

圧縮のしかた

書庫の名前は、1 つならそのファイルやフォルダの名前、複数なら最初の項目の名前になります。保存先は「設定 → 圧縮」で選べます(初期設定は元のファイルと同じ場所)。

ドロップするときのキー⇧ を押しながらドロップすると、形式を選んで圧縮できます。⌥ を押しながらドロップすると、書庫も解凍せずに圧縮します。

形式やパスワードを選んで圧縮

圧縮の設定
圧縮の設定

「形式を選んで圧縮」にドロップすると、次の項目を指定できます。

項目内容
書庫の名前作る書庫の名前です。
形式ZIP・7Z・TAR.GZ・TAR.BZ2・TAR.XZ・TAR.ZST・TAR(ファイル 1 つなら GZ・BZ2・XZ も)。
圧縮率無圧縮・高速・標準・最高。
1 つずつ別々の書庫にする複数の項目を選んだとき、それぞれを別の書庫にします。
パスワードを付けるZIP と 7Z でパスワードを付けられます。確認のため 2 回入力します。
暗号の方式(ZIP)「従来型」は Windows 標準の機能でも開けますが、強度は低めです。「AES-256」は安全ですが、開くには対応したソフトが必要です。
ファイル名も隠す(7Z)パスワードを知らないと、書庫の中のファイル名も見られないようにします。
ファイル名の文字コード(ZIP)通常は「UTF-8(推奨)」のままで構いません(Windows とのやりとり)。

6. Finder の右クリックメニュー

Finder でファイルを右クリックすると、「ZipICE」のメニューから直接、解凍や圧縮ができます。

メニュー内容
ここに解凍書庫と同じ場所に解凍します(書庫を選んだとき)。
解凍(設定の場所へ)「設定 → 解凍」の解凍先に解凍します。
解凍先を選んで解凍…解凍先のフォルダを選んで解凍します。
ZIP で圧縮/7Z で圧縮その形式で圧縮します。
形式を選んで圧縮…形式やパスワードを指定して圧縮します。

右クリックメニューを有効にする

  1. ZipICE を一度起動します。
  2. メイン画面の「システム設定を開く…」(または「設定 → 一般」の同じボタン)を押します。
  3. システム設定の「ログイン項目と機能拡張」で、ZipICE の Finder 機能拡張をオンにします。

右クリックメニューは、Finder が決めた場所(「クイックアクション」の下あたり)に表示されます。

「サービス」メニュー右クリックの「サービス」の中にも「ZipICEで解凍」「ZipICEで圧縮」などがあります。表示されないときは、システム設定 → キーボード → キーボードショートカット → サービス でオンにしてください。

7. 対応している形式

形式解凍圧縮パスワード
zip○○○(従来型・AES-256)
7z○○○(AES-256、ファイル名も隠せる)
rar(RAR4・RAR5)○-解凍のみ
lzh・lha○--
arj○-解凍のみ(従来型)
tar・tar.gz・tar.bz2・tar.xz・tar.zst○○-
gz・bz2・xz(ファイル 1 つ)○○-
cab・iso・cpio・xar・rpm・deb・lzma・zst・Z○--
wim(Windows のイメージ)○--
分割された書庫(.001・.part1.rar など)○--

次のものは解凍できません:ESD 形式(LZMS 圧縮)の wim、分割された zip(.z01)、PPMd 方式の zip、GOST 方式のパスワードが付いた arj。

8. Windows とのやりとり(文字化け対策)

Mac と Windows では、ファイル名の文字の扱いに違いがあります。ZipICE は次の対策を自動で行います。

解凍するとき

圧縮するとき

名前が化けてしまったらプレビューの「ファイル名の文字コード」で文字コードを切り替えると、正しい名前を確かめてから解凍できます。

9. 設定

メニューの「ZipICE → 設定…」(⌘,)で開きます。

解凍

設定:解凍
設定:解凍
項目内容
解凍先元のファイルと同じ場所・デスクトップ・ダウンロード・指定したフォルダ・毎回選ぶ。
フォルダを作る必要なときだけ作る(二重フォルダを防ぐ)・常に作る・作らない。
解凍する前に中身を確認する解凍の前にプレビューを表示します(初期設定はオン)。
解凍したら Finder で開く解凍したフォルダを Finder で開きます。
解凍したら書庫をゴミ箱に入れる解凍が終わった書庫をゴミ箱に移します。
Mac の付属ファイルを取り出さない「__MACOSX」「.DS_Store」を取り出しません。

圧縮

設定:圧縮
設定:圧縮
項目内容
圧縮形式・圧縮率ドロップで圧縮するときの形式と圧縮率。
保存先書庫を保存する場所。
圧縮のたびに形式やパスワードを選ぶいつも「圧縮の設定」を表示します。
複数の項目は 1 つずつ別々の書庫にする複数の項目をまとめずに、それぞれ圧縮します。
圧縮したら Finder で表示できた書庫を Finder で表示します。

文字化け対策

設定:文字化け対策
設定:文字化け対策
項目内容
ファイル名の文字コード(zip を作るとき)UTF-8(推奨)・Shift_JIS(古い Windows 向け。UTF-8 の名前も添えます)。
Windows で使えない文字を全角に置き換える\ : * ? " < > | を全角の文字にします。
Mac 専用の隠しファイルを入れない「.DS_Store」「__MACOSX」などを書庫に入れません。
パスワードの暗号方式zip のパスワードの方式(従来型・AES-256)。
ファイル名の文字コード(解凍するとき)通常は「自動判別」。名前が化けるときだけ指定します。

一般

設定:一般
設定:一般
項目内容
表示言語画面の言語。初期設定はシステムの設定に従います。
書庫を開いて起動したときは、処理が終わったら終了するダブルクリックやドロップで起動したとき、処理が終わると自動で終了します。
Finder の右クリックメニューFinder 機能拡張の状態と、システム設定を開くボタン。
アクセスを許可したフォルダApp Store 版で許可したフォルダの一覧(アクセス許可)。

10. App Store 版のアクセス許可

App Store 版の ZipICE は、安全のため、あなたが許可したフォルダにだけファイルを保存できます。初めて使う場所に解凍・圧縮しようとすると、フォルダの許可を求める画面が表示されます。

  1. 画面にはホームフォルダ(家のアイコン)が選ばれた状態で表示されます。
  2. そのまま「許可」を押すと、ホームフォルダの中のほとんどの場所で、以後は聞かれなくなります。
  3. 外付けのディスクなど、ホームフォルダの外の場所は、その場所ごとに一度許可します。

許可したフォルダは「設定 → 一般」で確認・削除できます。

macOS からの確認「デスクトップ」「書類」「ダウンロード」などのフォルダを初めて使うときは、macOS から「"ZipICE"が"デスクトップ"フォルダ内のファイルへのアクセスを求めています」のような確認が表示されます。「許可」を押してください。フォルダごとに一度だけ表示されます。「許可しない」を選んだ場合は、保存先のフォルダを選ぶ画面が表示されます。

11. キーボードショートカット

キー動作
⌘N圧縮するファイルを選ぶ
⌘O解凍する書庫を選ぶ
⌘I書庫の中身を見る
⌘,設定
⌘1メイン画面を表示
⌘Wウインドウを閉じる
⌘QZipICE を終了
スペースプレビューで、選んだファイルをクイックルック
↩/escプレビューで、すべて解凍/キャンセル
⇧+ドロップ形式を選んで圧縮
⌥+ドロップ書庫も解凍せずに圧縮

12. よくある質問

解凍したファイルの名前が化ける

プレビューの「ファイル名の文字コード」で文字コードを切り替え、正しく表示されるものを選んでから解凍してください。いつも同じ文字コードの書庫を扱うときは、「設定 → 文字化け対策」の「解凍するとき」で指定することもできます。

作った zip を Windows で開くと名前が化ける

Windows 10 以降では通常化けません。古い Windows や古い解凍ソフトを使っている相手には、「設定 → 文字化け対策」で「Shift_JIS」を選んでから圧縮してください。

パスワード付きの zip が Windows で開けない

暗号の方式が「AES-256」の zip は、Windows 標準の機能では開けないことがあります。相手が Windows 標準の機能で開く場合は、「従来型」を選んでください。

フォルダへのアクセスの許可を何度も求められる

許可を求められたときに、ホームフォルダ(家のアイコン)のまま「許可」を押してください。ホームフォルダの中のほとんどの場所で聞かれなくなります(アクセス許可)。

右クリックに「ZipICE」が出ない

Finder 機能拡張がオフになっています。「設定 → 一般」の「システム設定を開く…」を押し、ZipICE をオンにしてください(右クリックメニュー)。

rar や lzh の書庫を作りたい

rar・lzh などは解凍だけに対応しています。作れるのは zip・7z・tar 系・gz・bz2・xz です。

「対応していない形式です」と表示される

その書庫の形式や圧縮方式には対応していません(対応している形式)。書庫が壊れている場合にも表示されることがあります。

13. サポート

よくある質問と回答は、サポートページでご覧いただけます。

サポートページ: https://malcon.jp/apps/zipice/support/

使用しているソフトウェア

ZipICE は次のオープンソースソフトウェアを使用しています:libarchive(BSD ライセンス)、XZ Utils / liblzma(0BSD)、Zstandard(BSD ライセンス)、UnRAR(unRAR ライセンス。RAR の解凍にのみ使用)。ライセンスの全文はアプリの中(ZipICE.app/Contents/Resources/Licenses)に収めています。

Mac、macOS、Finder、Quick Look、App Store は Apple Inc. の商標です。Windows は Microsoft Corporation の商標です。RAR は Alexander Roshal 氏の商標です。